NRM International 【インターンインド旅行記③】ジャイプール~アグラ【インターン1号】
第一回、第二回に続き、今回は第三回目の旅行記をお届けします!
今回は旅行の3日目、ジャイプールからアグラへのバス移動、そしてアグラ市街の観光です。
(インドで最も有名な史跡と言っても過言ではないタージマハルは4日目の訪問です!しばしお待ちを!)
~旅程~
ジャイプール~濃霧立ち込める中アグラへバス移動~ファテープル・シークリー~アグラ城
1日目、2日目と快晴続きの中、3日目は霧の中の移動でスタートしました。
どこまでもどこまでも果てしなく続く田園風景、12億を超える人口を擁するインドですが彼らの胃袋はしばらく安泰のようです。
アグラに着き最初に向かったのがファテープル・シークリー城です。
建物に入る前にインド人と焚き火を囲みました。
これまでも旅行記で触れてきましたが、やはり彼らは観光地の人間なのでやたらと日本語のセールストークを覚えています。物売りの子どもが「生麦生米生卵」と突然言い始めた時は(セールストークではないけど)インド人のたくましさを垣間見ました。
このファテープル・シークリーはファテープルが勝利の都という意味、シークリーは地名で、かの有名なムガル帝国第三代将軍アクバルが建設した城です。
アクバル帝は寛大な宗教政策をとり広大なインドの融和を図った偉大な「大帝」として知られています。
モスクに見られるイスラーム建築の象徴、ドーム型の屋根。
ムガル帝国はイスラーム国家でしたが、建物の装飾にはキリスト教の十字架、ヒンディー教のまんじ(卍)、仏教の蓮の花など、各宗教を象徴する印が取り入れられており、当時のアクバル帝の宗教政策を垣間見ることができました。
悲しいことですが、落書きが酷かったですね。
時代が変わり技術が進歩しても人間自体は進歩していないのかもしれません。
歴史的な施設で、現実の悲しさに直面しました。
ある建物の内部。装飾の施された一本の柱が中心に据えられた特徴的な建築です。
境内(という表現しか思いつきませんでした)の外は広場になっていて、壁に沿って店が立ち並ぶバザールになっていたそうです。
霧が濃く非常に寒かったですが、落ち着いた雰囲気の良い建物でした。
次はアグラ城(Agra Fort)に向かいます。
こちらの建物も、同じくムガル帝国第三代皇帝アクバル帝が建設しました。ですので宗教融和のデザインは変わっていません。
前のファテープル・シークリーは水不足などの理由によりアクバル帝の治世の中でもわずかな時間しか使われなかったのに対し、こちらのアグラ城はタージ・マハル建設で有名な第5代皇帝シャー・ジャハーンの時代まで首都の中心として存在していました。
城壁が赤砂岩でできているのに対し(ファテープル・シークリーと同じですね)、内装に多くの白大理石が用いられていますね。
かの有名なタージ・マハルも全て白の大理石で作られています。これは5代皇帝シャー・ジャハーンの妃が大の大理石好きであったことから、その妃の墓を作る際に大理石をふんだんに用いて建設されたものです。
これは勝手な予想なのですが、この内装はシャー・ジャハーンが妃の好みに合わせて改装させたのではないかと思っています。
これは城内にある黒い大理石で作られた玉座なのですが、シャー・ジャハーン自身は黒の大理石が好みであった(タージ・マハルの対岸に黒いタージ・マハルを建設しようとしていたことは有名ですね)ことから、城内に作らせたものだそうです。
そう考えるとシャー・ジャハーンが妃のために内装を白い大理石で改装させたと考えても不思議ではありませんね。(この玉座の反対には全く同じデザインの白い大理石でできた玉座もあります。妃用だそうです。)
的はずれな予想かもしれませんが、楽しければそれで良いです。
ちなみに上の黒い玉座に白い傷が付いているのですが、見えるでしょうか。
これはイギリスが進軍してきた際に砲弾が打ち込まれ、弾が弾かれた際にできた傷だそうです。
穴が開いているのが分かるでしょうか。外から打ち込まれた砲弾が、シャー・ジャハーンの玉座に弾かれ、壁に当たったのだそうです。
建物も様々な歴史を経験してきているのですね。
この日は霧が濃かったのですが、晴れていればこのアグラ城からタージ・マハルを見ることができます。
最後の城主、第5代皇帝シャー・ジャハーンは、その晩年に息子の6代皇帝アウラングゼーブによってこの城に幽閉され、窓から妃の眠るタージ・マハルを眺めながら過ごしたそうです。
アグラ城は以上です!
夜はシャー・ジャハーンがタージ・マハルを建設する過程を演じたミュージアムを見ました。
明日の旅の4日目はいよいよタージ・マハル訪問です。
前夜祭としてミュージカルを楽しんだ後、霧が晴れることを願って床についたのでした。
次回は第4回、最終回です!次回もよしなに。
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