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酒類販売禁止令【インターン第4号 榎本】

こんにちは。榎本です。

 

今回はなにかと物議を醸している「国道・州道から 500m 以内の酒類販売禁止令」に関する投稿です。

prohibition of liquor

 

僕がインドに来た時はもうすでにこの法案は施行されていたのですが、色々と影響を受けた人が多かったようです。

 

この法案は酒屋だけではなく、ホテルや飲食店にも及びます。これらの業種の人達からしたら大打撃なのは言うまでもないでしょう。各種メディアは下記のように報じています。

  • インド飲食店協会の会長は、「今回の決定によって失業者が全国で100万人に達する可能性がある」と述べました。(エコノミック・タイムズ)
  • 商業都市ムンバイがあるマハラシュトラ州では、酒類販売店2万5500件のうち約1万5700件が影響を受けるとされています。経済的な損失は州内だけで700億ルピー(約1200億円)に上ると推計されています。税収も大きく減少する見通しです。(PTI通信)
  • 南部ゴア州のラクシュミカント・パルセカール州首相は、禁止命令に伴い同州では酒類販売店のおよそ半数が営業できなくなるとしたうえで、観光や経済にも影響を及ぼす可能性を示唆しました。(Sankei Biz)

そもそもなぜこのような法案が提案されたのかというと「飲酒運転撲滅」が目的のようです。

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インドでは交通事故での死亡者数が年間約15万人でとなっています。世界の自動車事故による年間死者数はおよそ130万人というとから、約12%がインド国内で発生している計算になります。(IRF:国際道路連盟)

Car-Accident-in-India

実際に車内のボトルラックにビール瓶やウイスキーが入ってることもしばしば見受けられ、飲酒運転が横行しています。日本でいう駐車違反・速度超過レベルの認識で飲酒運転を捉えている人が多いような気がします。

 

こんな法律を作る前に「検問を厳しくすればいいじゃん。」と思う人がいるのでしょうが、警察官に賄賂を渡せば見逃してもらえるのがこの国です。

Delhi traffic police cops on a special drive on Monday night for prosecution of people commiting traffic offences. Mail Today Photo

恐らく行政や裁判所は警察の組織体質を改善することは難しいと考え、このような思いった法案を施行したのではないでしょうか。

 

とにもかくにも高額紙幣の件といい、とても思い切ったことをするなとただただ驚いています。

 

現場から以上です。

 

 

画像引用 http://www.newspatrolling.com/no-country-for-old-monk-chhattisgarh-to-introduce-liquor-prohibition/

http://learningindia.in/car-accident-india/

http://www.deccanchronicle.com/nation/current-affairs/110716/hyderabads-drunk-drive-habit-continues.html

 

Categories:   日記(Diary)

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